格安SIMは大手キャリアと比べると通信費用が各段に安いです。
僕がソフトバンクからLINEモバイルに乗り換えた時は、通信の月額が7,000円→2,200円にまで下がりました。
格安SIMはなぜここまでの安さを実現できるのでしょうか。
いくら格安SIMの料金が安いからといって、「安かろう悪かろう」では困りますよね。
この記事では、格安SIMが安い理由について解説します。
- 格安SIMが安いのはどうして?
- 安い分、なにかデメリットがあるんじゃないの?
最後まで読んでいただければ、このような疑問がスッキリしますよ。
エレン
リック
格安SIMはなぜ安いのか?
さっそく格安SIMの安さの理由にせまっていきましょう。
格安SIMの料金が安い理由は、大手キャリアの回線を借りているからです。
全国をカバーするための回線設備にかかる費用を負担しなくていいため、格安SIMは大幅にコストカットをすることができます。
大手キャリアは高品質や回線を提供するための維持費、地方や山奥にまで通信網を広げるための基地局新設にかなりのお金がかかっています。
一方で格安SIMは、大手キャリアが整えてくれた回線インフラを借りているので、上記のようなメンテナンス費用がかかりません。
すでに整備されている回線の一部を借りてコスト削減していることが、格安SIMが安い1番の理由です。
回線インフラを整えるためのコストがかからない
格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、自ら回線のメンテナンスをする必要がありません。
大手キャリアの通信設備にかける費用は莫大です。
平成30年に行われた総務省の調査によると、大手キャリアの合計基地局数は下記の通り。
大手キャリアの基地局数(4G/LTE) | |
---|---|
ドコモ | 202,400 |
au | 119,100 |
ソフトバンク | 126,500 |
エレン
ちなみに、3社とも人口カバー率は99%以上です。
これだけ高品質なサービスを提供するのですから、大手キャリアは相当なコストがかかっていることが想定できますよね。
もちろん回線を借りるにあたり、大手キャリアにはレンタル料を払っているのですが、格安SIMが自社でネットワーク設備を整えるよりも圧倒的に安いです。
店舗が少ないので家賃・人件費を抑えることができる
格安SIMでは一般的に、大手キャリアと比べると店舗が極端に少ないです。
大手キャリアは店舗を多く持っているので、その分テナント料や人件費がかかってきます。
一方で格安SIMではオンラインで手続きをするのが一般的。
多くの格安SIMではオンラインストアで申込・契約からその後のサポートまで完結できます。
店舗を全く持たない格安SIM会社も珍しくありません。
このような徹底的なコストカットによって、格安SIMは驚きの安さを実現してるというわけです。
エレン
リック
格安SIMが大手キャリアに勝てないところ
大手キャリアと格安SIMを比較し、格安SIMのデメリットについて解説します。
もちろん格安SIMには大手キャリアに勝てない点があります。
格安SIMのデメリットを知らず、安さだけに飛びついて格安SIMを契約するのは危険です。
逆にいまから説明する点が気にならないのであれば、格安SIMに向いている人だと考えていいでしょう。
エレン
リック
- 通信速度の安定性
- サポートの充実さ
- スマホのラインナップ
それぞれ解説していきます!
通信速度の安定性は大手キャリアの勝ち
通信速度の安定性に関しては、格安SIMよりも大手キャリアの方が優れています。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りているぶん、たくさんの人が同時に回線を使うような環境に弱いです。
大手キャリアの回線が広い高速道路だとすると、格安SIMの回線は細い路地といったところでしょうか。
極端な例えですが、どちらの方が同時に多くの人が通行できるかは明白ですよね。
そのため格安SIMでは回線が混雑する時間帯に限り、通信速度が低下してしまうことがあります。
MMD研究所が2020年3月に行った格安SIMの速度調査においても、いくつかの格安SIMで昼から夕方にかけて通信速度が低下しているのがわかります。
回線 | 朝 (9時〜10時) | 昼 (11時〜12時) | 夕方 (17時〜18時) |
---|---|---|---|
ワイモバイル | 48.0 | 35.4 | 41.9 |
UQモバイル | 42.2 | 43.7 | 52.8 |
OCN モバイル ONE | 29.9 | 20.0 | 41.4 |
LINEモバイル (ソフトバンク回線) | 17.2 | 0.9 | 2.3 |
mineo (ドコモ回線) | 28.4 | 3.7 | 42.7 |
BIGLOBEモバイル (ドコモ回線) | 22.8 | 0.6 | 3.5 |
IIJmio (ドコモ回線) | 21.3 | 0.9 | 2.7 |
イオンモバイル (ドコモ回線) | 35.0 | 28.0 | 36.4 |
もちろん混雑する時間帯をさければいいことなのですが、使いたい時に高速通信ができないのは不便かもしれません。
格安SIMの通信速度が遅い理由と対処法を解説してる記事もあるので、ぜひご覧ください。
大手キャリアの方がサポートが充実している
格安SIMが大手キャリアに勝てないところの2つ目は、サポートの充実さです。
大手キャリアでは店舗が多くありますので、スマホに関する不明点は店員さんに直接聞くことができます。
一方で格安SIMの場合は店舗をもたないケースも多いです。
必然的に格安SIMのサポートはオンラインで行うことが多いのですが、店員さんと直接会話ができる安心感にはかなわないかもしれません。
またスマホの初期設定も格安SIMは基本的に自分で行います。
もちろん各社の公式サイトには丁寧に設定手順が書いてあるのですが、店員さんに丸投げできる手軽さの方が魅力に感じる人も多いはず。
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エレン
格安SIMでは最新スマホの取り扱いが少ない
格安SIMは大手キャリアに比べ、最新スマホの取り扱いが少ないです。
大手キャリアは頻繁にスマホのラインナップを一新するのが普通ですが、格安SIMでは比較的古めのスマホを取り扱っていることが多いです。
例えば毎年発売される新型iPhoneについても、ドコモ・au・ソフトバンクから発売されます。
その後時間が経ってから格安SIMでも取り扱うことはあるのですが、大手キャリアに比べると遅れることがほとんどです。
エレン
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確かに格安SIMでは最新スマホの取り扱いが少ないのですが、だからといって最新スマホが格安SIMで使えないわけではありません。
スマホ端末と通信キャリアは別物です。
格安SIM会社で最新スマホが購入できないというだけで、スマホを購入できる場所は無数にあります。
とはいえ初心者にとって、キャリアでスマホをセット購入できる手軽さ自体がメリットになったりしますよね。
格安SIMは安かろう悪かろうではない!知識をつけてスマホ代をお得に
格安SIMが安い理由について説明しました。
「安いのには裏があるのでは?」と感じた人もいるかもしれませんが、格安SIMは決して怪しいものではありません。
もちろん大手キャリアに比べて勝てない部分はありますので、格安SIMのメリット・デメリットを知ることはとても重要です。
安さの仕組みを知って、納得できた人はぜひ格安SIMへ乗り換えてみてください。
初めての請求は、かなりの安さにびっくりすると思いますよ!
(僕がそうでした)
- 自社回線を持たず、大手キャリアに借りている
- 通信網を管理するメンテナンス費用がかからない
- 手続きはオンラインで行うので、テナント料や人件費を削減できる