楽天モバイルはなぜ安いのか、気になったことはありませんか?
楽天モバイルの料金はドコモ・au・ソフトバンクに比べて圧倒的に安いです。
ここまで安いと、「楽天モバイルには何が裏があるのでは…?」と気になりますよね。
この記事では楽天モバイルの安さの理由と、影に隠れたデメリットを解説します。
- 楽天モバイルの安さの理由を知りたい
- 大手キャリアとの違いは?
- 楽天モバイルに落とし穴はないの?
このような人はぜひ最後まで読んでくださいね!
楽天モバイルは大手キャリアの中でダントツに料金が安い
本題の前に、楽天モバイルの料金プランを確認しましょう。
楽天モバイルの料金は他の大手キャリアに比べて圧倒的に安いです。
楽天モバイルの料金プラン
Rakuten UN-LIMIT V | |
---|---|
月額 | 2,980円 |
データ容量(楽天回線) | 無制限 |
データ容量(au回線) | 5GB |
5G | 対応○ |
通信制限時の速度 | 1Mbps |
国内通話 | 専用アプリで無料かけ放題 |
事務手数料 | 0円 |
契約解除料 | |
MNP転出手数料 | |
詳細 | 楽天モバイル公式サイト |
楽天モバイルは月2,980円でデータ使い放題&専用アプリで国内通話かけ放題です。
これってかなり衝撃的な料金設定だと思いませんか?
楽天モバイルと大手キャリアの料金を比較
次に、楽天モバイルとドコモ・au・ソフトバンクの料金を比較していきましょう。
項目 | 楽天モバイル | ドコモ | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|---|
月額 | 2,980円 | 6,980円 | 8,480円 | 8,480円 |
容量 | 使い放題 | 60GB | 使い放題 | 50GB |
国内通話 | かけ放題 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 |
楽天モバイルが他社を圧倒して安いですね。
楽天モバイルに乗り換えれば、年間5万円ほど節約することができる計算です。
楽天モバイルはなぜ安いのか|安さの理由5つ
楽天モバイルの料金はドコモ・au・ソフトバンクに比べてかなり高いです。
ただ、ここまで安いと「なんで安いんだろう?」と疑問が浮かびますよね。
そこで格安SIM愛好家である僕が、楽天モバイルが安い理由について解説します。
完全仮想化の次世代ネットワークを使っているから
1つ目の理由は、完全仮想化次世代ネットワークの利用です。
完全仮想化ネットワークとは、従来の回線設備で必要だった専門機械を使わず、サーバーとソフトウェアによって構築されている回線のことです。
ドコモ・au・ソフトバンクではネットワークを構築するためににかなり多くのハードウェアを使用しています。
もちろん莫大なコストがかかるのですが、楽天はこの設備部分を新しい技術によって専用機器必要なく構築しているというわけです。
簡単にいうと、他のキャリアでは必要であるネットワークを構築するための様々な機器が楽天モバイルは必要ないということ。
大手キャリアの基地局数(4G/LTE) | |
---|---|
ドコモ | 202,400 |
au | 119,100 |
ソフトバンク | 126,500 |
出典:総務省
これによりコスト面だけでなく、メンテナンスの効率性やエリア拡張のための基地局新設など、さまざまな点で恩恵を受けられます。
ドコモ・au・ソフトバンクのように昔の技術に縛られず、楽天は新しい技術で自由に効率よく回線を広げるころができるのもメリットです。
手続きはオンライン中心で店舗が少ない
2つ目の理由は、手続きはオンライン中心で店舗が少ない点です。
3キャリアの店舗数は全国に広がっており、その数は膨大です。
店舗を展開するということは、それだけの家賃や人件費がかかっています。
さらに携帯ショップはフランチャイズがほとんどであるため、店舗での売上をあげようと有料オプションや頭金などの存在があります。
一方で楽天モバイルの手続きはオンラインが中心です。
契約からサポートまでオンラインで完結するため、店舗にかかるコストを大幅カットすることができます。
楽天はもともとインターネット系の会社ですので、この辺りのノウハウが充実しているのも強みですね。
国内No.1の携帯キャリアを目指している
3つ目の理由は、楽天モバイルは国内No.1の携帯キャリアを目指しているという点です。
完全仮想化ネットワークなど、楽天モバイルは従来の携帯キャリアとは根本から異なります。
楽天の三木谷社長が「日本の携帯料金は高い。データ使用量も先進国の中では少ない。とにかく分かりやすい料金設定にしたい」とコメントしている通り、これまでの携帯キャリアの常識を覆すという意気込みが伝わってきます。
そのため高品質なサービスに加え、驚きの料金設定となっているのでしょう。
今までの携帯料金に慣れている人からすると、楽天モバイルの料金は破格ですよね。
サービスを始めたばかりで今は投資フェーズ
4つ目の理由は、楽天モバイルはまだ投資段階にあるということです。
楽天モバイルはサービスを開始したばかり。
安定して利益を得るということよりも、いまは契約者数を不安ことに注力しています。
楽天モバイルが打ち出している数々のキャンペーンも、「とにかく契約者数を増やしたい」という意図が感じ取れます。
また回線エリアを広げるための設備投資も積極的に行っているため、いまは赤字で当たり前という戦略であることは間違いありません。
そもそもドコモ・au・ソフトバンクが高すぎる
5つ目の理由は、ドコモ・au・ソフトバンクの料金が高すぎるという点です。
逆説的ですが、楽天モバイルが特別安いのではなく他の大手キャリアが高すぎるという考え方もできます。
よく「日本の携帯料金は高い」と言われますが、その高い水準を作っているのはドコモ・au・ソフトバンクです。
格安SIMが自社の利益を削ってまで低価格を実現しているのに大して、大手キャリアの料金プランは高いまま。
あまり知られていないかもしれませんが、大手キャリアにおける携帯事業の利益は日本の会社でもトップクラスです。
あれだけ宣伝して、店舗も基地局もつくって、それでも大きな利益が生まれているということは、なんとなくおわかりですよね…。
ビジネスなので利益を追い求めるのは当然ですが、「もう少し安くできるのでは…?」と感じることもあります。
ここに注意!楽天モバイルのデメリット
ここまで楽天モバイルが安いと、「なにか裏があるのでは?」と思いますよね。
もちろん楽天モバイルには注意点もあります。
契約前にデメリットもしっかり確認して、後悔のないようにしましょう。
楽天回線のエリアはまだ狭い
楽天モバイルのデメリット1つ目は、楽天回線のエリアはまだ狭いという点です。
楽天モバイルはドコモ・au・ソフトバンクに比べて後発でサービスを開始したため、まだ自社回線のエリアに制限があります。
電波を拡張するのに不可欠な基地局数も、他の大手キャリアから遅れをとっています。
物凄い勢いで楽天回線のエリアを拡大中ではあるのですが、地方では楽天回線につながらないのが現状です。
逆に生活範囲が楽天モバイルのエリア内である場合は、かなりおすすめですよ。
エリアについては日々更新されていきますので、最新情報は楽天モバイルの通信・エリアを確認ください。
iPhoneが販売されていない
ドコモ・au・ソフトバンクではiPhoneを取り扱っていますよね。
しかしながら楽天モバイルのスマホラインナップにはiPhoneがありません。
楽天モバイルでiPhoneを購入したいと考えている方には、注意が必要です。
とはいえ楽天モバイルでiPhoneが使えない訳ではないです。
Apple Storeや他のキャリアで購入したiPhoneに、楽天モバイルのSIMカードを挿すことによって使うことができます。
楽天モバイルは、iPhone Xよりも新しいモデルに対応しています。
楽天モバイルのiPhone対応機種について詳しくは、公式サイトの楽天モバイルでiPhoneを使うをご覧ください。
実店舗が少ない
3つ目のデメリットは、店舗数の少なさです。
ドコモ・au・ソフトバンクは全国いたるところに実店舗があります。
駅の近くには必ずといっていいほど見かけますよね。
一方で楽天モバイルの店舗数は、他のキャリアに比べて少ないです。
店舗にかかるコストを削減できるというメリットもあるのですが、店員さんの直接サポートを受けたい人にはデメリットかもしれません。
またスマホ端末を実際に触って確かめたいという人にも不向きかもしれません。
契約を検討する際は、「手続きは基本的にオンラインになる」ということを頭に入れておきましょう。
仮想化ネットワークにデメリットはある?
楽天モバイルが安い理由の1つとして仮想化ネットワークの存在があるとお伝えしました。
では仮想化ネットワークにデメリットはあるのでしょうか?
新しい技術なので基本的にはこれまでのシステムよりも優れています。
ただ強いて言えば、障害時の影響が大きくなりやすいと言うことが挙げられます。
1つのサーバーが担っているタスクが大きいため、もしも障害が起きてしまうとかなり広範囲に影響が及んでしまうという事です。
もちろん楽天モバイルは障害が起きないように最大限の努力をしているとは思いますが、もしもの事が起こった場合は大きな問題になる可能性があります。
楽天モバイルの安さの理由に納得してから契約しよう!
この記事では、楽天モバイルの安さの理由について解説しました。
楽天モバイルはネットワークに新しい技術を使って、徹底的にコストカットしています。
またお得なキャンペーンは、携帯事業が現段階で投資フェーズにあることから開催可能になっています。
一方で楽天回線のエリアが狭いという点には注意が必要です。
デメリットもしっかり確認して、楽天モバイルをお得に契約しましょう!